【家庭】

おならが出て困る

つばをのみ込まないようにする
−ストレス発散を心掛けて−



 おならが頻繁に出て困る人が、中高年に多い。おならがなぜ加齢とともに出るようになるのかを、防止策を含めて、防衛医科大学校(埼玉県)第2内科の岩井淳浩講師に聞いた。

● ガスを作る野菜や穀物

 −おならは、なぜ中高年以降の人に出やすいのですか。
 「おならは、おなかの中にたまったガスが、肛門(こうもん)から排出されるもので、ガスが増加すると回数も増加するのです。ガス増加の大きな原因には、ストレスがあります」
 −なぜストレスが?
 「中年以降になると、ストレスが職場や家庭で増え、緊張した場合に、つばをのみ込む動作が増えるのです。その際に空気も一緒にのみ込んでしまうことがガスを増加させるのです。腸管内ガスは、約70%がのみ込まれた空気で、残りの約20%は血液から放出されたものであり、10%ほどは腸内細菌で分解された食べ物から生じます。従って、ガスの量は、のみ込む空気のほかに、食べ物も影響しています」
 −どのような食べ物が?
 「食べ物は、加齢とともに好みが肉食から菜食に変わりますが、この野菜や穀物などは小腸で消化吸収されず、大腸で分解されて腸内ガスになるのです。同様に飲酒、下剤の常用、さらに糖尿病患者の消化を遅らせる薬の服用なども、ガスの量を増やします。このほか、肝硬変や心不全の人は、腸粘膜の血流が低下してガスの吸収が悪くなるため、ガスの量が増えます」

● 飲酒やガムも控えめに

 −おならに悩んでいる人は、どのように対応すればいいのですか?
 「ストレスについては、まず発散を心掛け、つばをのみ込まないように意識することが先決です」
 −食生活については?
 「マメ類やイモ類など、繊維の多い炭水化物は、ガスが大量に生じるので、控えた方がいいのです。飲酒も、控えてください。また、ガムは、空気をのみ込みやすいので、やめた方がいいでしょう」
 −その他、注意点は?
 「便秘の場合は、下剤に頼らない方がいいでしょう。また、いつもと同じような食事を取っているのに、おならのにおいが急に変化したようなときは、大腸がんなどの病気の危険性もあるので、念のため、最寄りの消化器科で検査を受けた方がいいでしょう」