【ご存じですか】

再発しやすい円形脱毛症

皮膚科専門医の受診を
−他の病気が原因のケースも−



 脱毛症の中で最も多いのが円形脱毛症。自然に治ることもあるが、「円形脱毛症は再発を繰り返しやすいので、皮膚科を受診してほしい」と、北里大学医学部(神奈川県)皮膚科の佐藤直哉医師は話す。

● 腫瘍も原因に

 円形脱毛症は、頭髪が円形に抜け、脱毛部分が拡大していく病気。子供から成人まで幅広い年齢層に見られ、病型は大きく分けて単発型、多発型、全身型がある。
 「私たちの外来では、毎日数人が円形脱毛症で受診しています。多いのはやはり単発型で、軽症例では自然に治るケースもありますが、再発を繰り返しやすいのです。また、他の病気が原因で脱毛している可能性もあるので、症状を自覚したときには、最寄りの皮膚科専門医を受診すべきです」と佐藤医師。
 子供の場合は、脂腺(せん)母斑(ぼはん)と言う先天的なほくろの一種があると、その部分に毛が生えない。また、脂腺母斑は将来、がん化する可能性もあるので、注意が必要だ。
 成人の円形脱毛症は、腫瘍(しゅよう)や、エリテマトーデスなどの膠原(こうげん)病、薬剤が原因のこともある。

● 数カ月の治療で改善

 円形脱毛症と診断が付けば、治療はステロイド療法や凍結療法が行われる。
 「ステロイド療法は外用薬と注射とがあり、凍結療法は毛を作る毛包に液体窒素で刺激を与えて発毛を促す治療です。通常、数カ月治療すれば毛は生えてきます」
 円形脱毛症の原因は、まだ明らかではないが、毛包が何らかの“攻撃”を受けて休んでしまうことが分かっている。その仕組みは、免疫の異常をはじめ、ストレス、遺伝、アトピー体質などの関与が考えられている。
 佐藤医師は「円形脱毛症では、毛包はなくなるわけではないので、毛が生える可能性は100パーセントあります。根気よく治療を受けてください」と言う。
 日常生活では、趣味などを持ってストレスを発散するとよい。