【家庭】

電動歯ブラシを上手に使おう

手磨きより大きい清掃効果
−歯間部は少し圧力を掛けて−



 歯をきれいに磨いているつもりでも、目には見えない磨き残しがある。手ではうまく磨けない場合は、電動歯ブラシを使うとよい。電動歯ブラシの上手な使い方について、東京歯科大学(千葉県)の中川種昭講師(歯周療法学)に聞いた。

● 手ではできない動き

 電動歯ブラシには、大きく分けて3つのタイプがある。
  1. 手と同じ横動きのスクラビング振動式ブラシ。手の10倍の速さで動く
  2. 円形のブラシが回転する反復回転式ブラシ
  3. 音波によって振動する音波振動式ブラシ。

 (2)と(3)は、手ではできない動きをする。
 中川講師は、手磨きと電動歯ブラシの清掃効果を調べる実験を行った。実験に参加したのは同大学の学生。
 実験前に歯の汚れを取り除き、その後、24時間放置して、歯が汚れた後に歯磨き剤を使わずに3分間磨き、磨き残しがあると赤く染まる薬を使って比較した。
 「スクラビング振動式は、手磨きと同程度の効果でしたが、反復回転式と音波振動式は、共に手磨きより高い効果がありました」と中川講師。特に、手では磨きにくい歯間部がよく磨けていた。

● 歯周病の改善例も

 電動歯ブラシにも適切な磨き方がある。漫然と磨くと、どこを磨いたか分からなくなってしまうので、まず磨く順序を決める。左右どちらかの上の奥歯から始めるといい。歯の表面を磨くときは、ブラシを押し付けずに軽く歯に当て、歯間部は少し圧力を掛ける。時間は2分以上で、できれば3分。特に就寝前は丁寧に。
 中川講師は「歯医者さんで磨き方を指導してもらうといいでしょう。歯磨き剤は研磨剤の入っていないものを使ってください」とアドバイスする。
 成人の75%以上は歯周病だといわれるが、歯周病は早い段階なら、汚れを取れば改善できる。中川講師の患者には、電動歯ブラシによって2カ月ほどで症状が良くなった人もいる。
 なお、歯茎に強い炎症があるときは、電動歯ブラシは使えない。