【家庭】

巻きづめ、陥入爪に悩む

形を元に戻す矯正法で改善
−深づめが悪化の原因−



 つめが指に巻き付くように伸びる、つめが肉に食い込んで痛むという悩みを抱えている人が10人に1人はいるという。高田馬場病院(東京都)整形外科の町田英一医師は「つめ矯正で改善できます」と話す。

● 圧力が掛かって変形

 つめは、指先から見ると、なだらかな横方向のカーブを描いている。このカーブがきつく巻くように伸びるのが巻きづめ、そのつめの角が軟部組織(肉や皮膚)に食い込んで、強い痛みや腫れを起こしたものが陥入爪(そう)だ。これらは、ほとんどが足の親指に起きる。
 巻きづめは、先端のとがった靴を履いていたり、スポーツで踏ん張ったりしたときに、つめの縁を包むように肉が持ち上がり、つめが押されることから始まる。
 つめが押されて痛みが生じると、つめを深く切りがちになる。深づめをすると、一時的に痛みがなくなるが、余計に肉が盛り上がり、つめが押されるので、さらにつめを巻き込んで、陥入爪も重くなる。

● 軽い場合は綿を詰める

 巻きづめ、陥入爪の治療の第一歩は、つめを伸ばすことだ。
 軽い場合は、コットンパッキングで対処する。風呂上がりに、脱脂綿を米粒ぐらいに丸めて、つめの角と肉の間にとがったピンセットで詰める。これを続ければ、四人のうち三人は痛みが取れるという。
 痛みや腫れがひどかったり、化のうしている場合は、一般に、爪母(そうぼ=つめが作られる部分)も含めてつめと軟部組織を取り去る手術が行われてきた。しかし、こうした手術は、つめの幅が狭くなるか、再発しやすいという欠点もある。
 町田医師は、つめを元の形に戻す「つめ矯正」を行っている。これは、つめの先端部分に2つ穴を開け、つめ矯正具である超弾性ワイヤを通し、1、2カ月入れたままにしておく治療法で、痛みはない。  町田医師は「つめのトラブルの予防には、深づめをしないこと、足に合った靴を履くことが大切です」と強調している。