この季節、気を付けたいのが「多形日光疹(にっこうしん)」。光アレルギーの一種だが、日本人の5−10%に見られるほどだ。
● 日傘や長袖で予防を
光アレルギーは、ほとんどの人にとっては何ともない程度の日光照射で起こる。その種類はいろいろあるが、中でも多いのが多形日光疹。帝京大学医学部付属溝口病院(神奈川県)皮膚科の清佳浩科長は「この病気の原因はよく分かっていませんが、皮膚を黒くする働きのあるA領域紫外線にアレルギー反応を起こす人が多いのです」と話す。
主に顔や首、腕など皮膚の露出部に発症する。症状は、赤い斑点や水疱(すいほう)、盛り上がった小さな発疹などのタイプがある。中にはかゆみを伴うケースもある。
「日光照射に慣れてくると、症状は徐々に治まってきますが、ひどい場合は他の皮膚疾患の可能性もあるので、最寄りの皮膚科を受診してください」
ほかの光アレルギーでも似た症状が見られるが、まれに色素斑乾皮症と言って、紫外線による皮膚のダメージが改善されないためにがん化する怖い病気もある。
「多形日光疹と診断が付けば、ステロイド外用薬が有効ですが、多形日光疹を起こしやすいタイプの人は、予防を心掛けるのが第一です」と清科長。
予防するには日傘や帽子、長袖の衣服を着用して露出部を少なくするとともに、露出部には日焼け止めクリームを塗るとよい。