急にやってくる頭痛を経験している人は数多い。多くは心配のないものだが、中には命にかかわる危険なものある。いずれの頭痛も医師の診断を早く受けるように。

●危険性ない片頭痛

 急な頭痛には急いで医師の処置を受けなければならない危険なものと、そうした心配のないものがある。危険でないものには片頭痛や神経痛性頭痛がある。
 片頭痛は頭の血管が異常に拡張したために起こる。普通、頭の片側にジリジリ、ギリギリといった激しい痛みを感じると同じに吐くことが多い。ズッキンズッキンと心臓の拍動に合わせて痛む特徴がある。
 痛みは大体1時間から長くても1日で止まる。痛みの前兆として目がチカチカしたり、目の奥に重苦しい感じがあって、頭痛が激しくなるまで10〜15分はかかる。女性に多く、親にあるとその子供も持っている場合が多い。若いころから繰り返し経験している人が多いのも特徴だ。
 また、神経痛性頭痛は神経痛の一種で、後頭部から側頭部にかけてチクチクと刺すような鋭い激痛が断続的に起こる。これが数分から10数分続いて突然終わる。

●数日続いたら怖い

 数は少ないが、危険な頭痛とは頭の中に急に出血した場合に起こるくも膜下出血や脳内出血である。
 くも膜下出血は、くも膜という脳を包む膜の内側の血管にできたこぶ(動脈りゅう)が破裂し出血したもの。出血とほとんど同時に激痛に襲われることが多い。その痛みは後頭部に感じることが多く、「何かが破裂したような」とか「焼かれたような」「ハンマーでたたかれたような」あるいは「今まで経験したことのない」などといったもの。この痛みは時間がたつにつれて多少軽くなるが3、4日は続く。しばしば吐いたりもする。中年に多く発症し死亡する危険性も高い。
 脳内出血は血圧が高い人の血管が突然破裂し脳内に出血するもので、普通、頭全体が痛み、やはり吐くことがある。多くの場合、右か左の手足がまひする。中高年に多い。
 くも膜下出血かなと思ったら、
 (1)
まず、安静にする
(2)
同時に救急車を呼ぶ
(3)
CTスキャンのある病院に運んでもらう
 ─ことだ。その方が診断・治療がスムーズにいく。
 安静にする理由は、出血がいったん止まっても動き回ることによって同じ所から再び出血することが少なくないからだ。脳内出血の場合も、くも膜下出血と同様に対処する。
 危険な病気による頭痛であっても、症状が典型的でないと風邪によるものと誤解されることがある。頭痛が3、4日も続いたら、くも膜下出血の可能性もあるから、脳神経外科か神経内科で診察を受けること。また、脳膜炎や脳しゅよう、血管しゅなどによる頭痛は、普通急に起こるものではないが危険な病気だ。どのような頭痛でも専門医の診察を受けることが必要になる。