頭の両側や後頭部に鈍痛が起こる緊張性頭痛は、締め付けられるような痛みだといわれる。頭痛を訴える人では、緊張性頭痛といわれるタイプが最も多いようだ。

●肩凝りも伴う

 頭痛は、軽くてすぐ治ってしまう場合は問題ないが、慢性的に繰り返し起こると心配になる。このような頭痛で病院を訪れる人の半数以上は緊張性頭痛で、20%未満が片頭痛だという。
 緊張性頭痛は、頭の両側または後頭部に鈍痛が起こる。その痛みは「頭が締め付けられるようだ」とか「帽子をかぶったような不快感」と表現する人が多く、大抵は肩凝りを伴う。痛みの程度は大したことはないので、仕事や趣味に熱中できれば、忘れることができる。しかし、数日から数ヵ月続くこともある。この頭痛の患者は、性別には関係ないが、中高年にやや目立つ。
 緊張性頭痛は、精神的なストレスが原因で、頭から首、肩にかけての筋肉が緊張して収縮するために起こる。悪い姿勢で根を詰めて仕事をするといった身体的ストレスによっても起こり得る。また、歯のかみ合わせの悪さが原因となる場合もある。

●内向的な人に多い

 頭痛が起こったとき、あるいは起こりそうなときは、緊張している筋肉をほぐす体操をするとよい。首や肩、腕を回したり曲げたりするだけでなく、全身をほぐすような運動が効果的だ。マッサージをするのもよく、ゆったりとした入浴も、血の巡りをよくし、緊張をほぐす。
 緊張性頭痛は、内向的な人や神経が細やかな人、物事を悲観的に考えがちな人に起こりやすい。このような傾向の人は、ストレスを解消するために、スポーツを趣味にしたり、問題に直面したときにリラックスできる方法を身に着けたりするなど、日常生活を見直すといい。
 痛みがひどい場合は、医師に診てもらうように。治療には筋弛緩(しかん)剤が用いられる。筋弛緩剤にはいろいろな種類があるが、その人に合う薬が見つかるはずだ。しかし、緊張性頭痛と同じような症状の病気に脳腫瘍(しゅよう)などがある。なかなか頭痛が治らない人は、一度、医師の診断を受けた方がいい。