頭痛で病院を訪れ、血液検査やCT(コンピューター断層撮影法)などの検査をしても、何も異常が見つからない場合がある。そうした中には、うつ病の症状として頭痛が起きているケースもあるようだ。

●3大症状の1つ

 頭痛は、抑うつ気分(憂うつなつらい気分)、睡眠障害と並んで、うつ病の三大症状の1つで、頭全体に「不快感を伴う痛み」が、1日中持続したり、何日も続いたりする特徴がある。
 頭痛の中で最も多い緊張性頭痛は、午後から夕方にかけて最もひどくなる傾向にあるが、うつ病の頭痛は、朝方最もひどく、夕方からは軽快する。
 このほか、うつ病による頭痛と判断するには、うつ病そのものの症状を知る必要がある。うつ病の人は、あまり寝た気がしない、早く目が覚めるといった睡眠障害があるほか、興味、関心、意欲の低下、食欲不振などが見られることが多い。

●抗うつ薬で治療

 頭痛はほとんどが、鎮痛剤で治るが、うつ病による頭痛には鎮痛剤が効かない。まず、うつ病そのものを治す必要がある。うつ病治療には、良い抗うつ薬がどんどん開発されている。
 頭痛が鎮痛剤や精神安定剤で治らなかった場合は、勝手に病院を変えるのではなく、まず効かなかったことを医師に告げることが大事。別の薬を使うか、専門医を紹介してくれるはずだ。病院を渡り歩いて治療が中途半端になることは避けること。頭痛以外に気になる症状があったときは、うつ病の可能性も考えて、精神科や心療内科を受診するといい。