頭痛が、のんでいる薬が原因で起こる場合もあることはあまり知られていない。薬が原因の頭痛は案外多いので、注意した方がいい。

●700種以上の副作用

 薬による頭痛には、薬をのんでからある時間内に起きてくるものと、頭痛を治そうと思ってのんでいた薬によって誘発されるものがある。
 頭痛が、服薬からある時間内に起きてくる場合は、薬の副作用だ。頭痛が起きやすいのは、広く使われている薬では、心臓発作に用いるニトログリセリンなどの亜硝酸製剤、降圧薬として用いるカルシウム拮抗(きっこう)薬、交感神経抑制薬、アンギオテンシン変換酵素阻害薬、高脂血症改善薬、睡眠薬、抗不安薬など。
 降圧薬の場合は、血管が拡張されるために起こると考えられるが、なぜ頭痛が起きるのか分からない薬も多い。山本院長は「頭痛は、薬の副作用として最も多く見られる症状の一つ。700種以上の薬の副作用として起きます」と指摘する。
 こうした頭痛は、ある時間がたつと消えてしまうし、常用していると軽くなっていく傾向にある。

●のむ回数を減らす

 問題なのは、頭痛を治そうとして服用した薬が原因になる場合だ。
 片頭痛の治療薬エルゴタミン製剤は、毎日、長期間にわたり服用していると、頭痛が誘発されることがある。この頭痛も、同じエルゴタミン製剤で抑えられるので、服用がやめられなくなる。エルゴタミン製剤は日本ではよく使われているが、処方が安易だったり、のみ方が誤っていたりする場合がある。
 エルゴタミン製剤を毎日のむようになったら、神経内科など専門医の診断を受ける必要がある。エルゴタミン製剤による頭痛を防止するには、別の鎮痛薬を使ってエルゴタミン製剤をのむ回数を減らす必要がある。この頭痛をこじらせると、入院が必要な場合もある。
 薬で頭痛が起きたと思ったら、処方した医師に相談すること。別の医師に掛かるのなら、市販薬も含めてどういう薬をのんでいるのかを医師に伝えること。薬の名前が分からなければ、パッケージを持参するといい。