〔ロンドン〕バーミンガム大学(バーミンガム)英国たばこ管理研究センターのAmanda Parsons氏らは「早期肺がんと診断された患者でも,禁煙により5年生存率が喫煙を継続した患者の2倍になる」との研究結果をBMJ(2010; 340: b5569)に発表した。
禁煙治療の価値を示す
喫煙により原発性肺がんの発症リスクは増大する。生涯喫煙者の同リスクは非喫煙者の20倍にのぼる。しかし,肺がん診断後の禁煙に便益があるか否かについては不明であった。
そこでParsons氏らは,肺がん診断後の禁煙が予後に及ぼす影響を検討した10件のコホート研究のメタアナリシスを行った。バイアスを最小にするため,研究のデザイン・質の違いを考慮した。
その結果,早期肺がんと診断された後も喫煙を継続した人では,診断後に禁煙した人に比べ死亡リスクが大幅に高く,肺がん再発リスクも高かった。死亡リスク増大の最大の原因はがんの進行であることも示された。また,5年生存率は喫煙継続者の29~33%に対し,禁煙者では63~70%に達することがわかった。つまり,禁煙者では喫煙継続者の約2倍の患者が5年生存できることになる。同氏らによると,これらの結果は喫煙の継続が肺がんの活動性に影響するという説を支持するもので,早期肺がん患者に禁煙治療を行うことの有効性が明らかになった。
早期肺がん患者/禁煙で生存率が2倍に
[ 2010年3月11日号]
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