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アフリカ系米国人/子供と一緒にいる時間が少ないうつ病の父親
[ 2010年3月11日号]

〔米ミシガン州アナーバー〕ミシガン大学(アナーバー)小児・伝染病科小児保健評価研究ユニットのフェローR. Neal Davis博士らの研究により,息子と同居していないアフリカ系米国人の父親がうつ病の場合,息子と一緒にいる時間が少ないことがわかった。詳細はPediatrics(2009; 124: 1611-1618)に発表された。

“接触レベルが低い”が3倍に

 筆頭研究者のDavis博士らは,米疾病管理センター(CDC)が助成しているFathers and Sonsプログラムに参加したアフリカ系米国人の父親345例のデータを分析した。このプログラムは,子供と同居していないアフリカ系米国人の父親と12歳以下(pre-teen)の男児に関するもので,その目標は父親の子供への積極的な関与を高めることで,思春期の少年の不健康な行動を予防することにある。参加者から集められたデータによると,プログラムに参加した父親の36%は中等度のうつ病,11%は重度のうつ病であった。
 分析の結果,抑うつ症状を有する父親では12歳以下の息子と一緒に過ごす時間が少ないと申告する率が3倍になることが明らかになった。このような父親は子供への親密度が低く,行動の監督を怠ることが多かった。また,息子との関係において葛藤が強いことがわかった。
 同博士は「父親から積極的な関与を受けない子供では,うつ病などの精神疾患や喫煙,飲酒,薬物使用,性的行動,服薬指示を守らないなどの不健康な行動リスクがより高かった。今回の研究結果は,そのような行動リスクを抑制するうえで役立つと思われる。父親の抑うつ症状に目を向けることで,有害な健康行動リスクの高い多くの小児や青年の支援と保護を強化できる」と指摘している。
「最近,責任ある父親プログラム(responsible fatherhood programs)が全米各地の多くのコミュニティーで着手されたが,これらのプログラムには父親の抑うつ症状の同定とフォローアップを含めるべきである。アフリカ系米国人の父親は,子供と同居していなくても,子供の人生によい影響を及ぼすことが可能だ。また,うつ病を治療することで,父親が子供の人生に積極的かつ肯定的に参加できるようになるだろう。医療従事者はこの点を認識し,抑うつ症状など,父親の関与に影響する因子を理解することが重要だ」と述べている。

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