高齢者の中等度以上の身体活動が認知機能障害の発症率低下と関係していると,ドイツのグループがArchives of Internal Medicine の1月25日号に発表した。
身体活動と認知機能障害の関係についてはデータが限られ,結果も一致していない。同グループは,地域集団ベースの前向きコホート研究の一部として2001〜03年に55歳以上の3,903例を登録,2年間追跡した。身体活動のレベルにより無活動,中等度(週3回未満),高度(週3回以上)の3群に分類。認知機能を6項目のCognitive Impairment Testで評価し,2年後の認知機能障害の発症を比較した。
登録時に認知機能障害が確認された418例を除外した3,485例中207例(5.9%)が新たに認知機能障害を発症した。交絡因子を補正した多変量ロジスティック回帰分析の結果,無活動群と比べ中等度および高度身体活動群では認知機能障害の発症リスクが有意に低く,オッズ比(OR)はそれぞれ0.57(P=0.01),0.54(P=0.005)であった。
機能的障害がなく,認知症の前駆期ではない2,029例を対象としたサブ解析では,中等度および高度身体活動群のリスク低下はさらに顕著になった(ORはそれぞれ0.44,0.46,ともにP=0.01)。
Etgen T, et al. Arch Intern Med 2010; 170: 186-193.
中等度以上の身体活動が高齢者の認知機能障害の発症率低下と関係
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