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無煙たばこで心筋梗塞と脳卒中リスクが増加
[ 2009年10月22日号]

〔ロンドン〕国際がん研究機関(仏リヨン)のPaolo Boffetta博士らは,かぎたばこなどの無煙たばこに関する観察研究11件のメタアナリシスを行った結果,無煙たばこの使用者では致死性の心筋梗塞や脳卒中の発症リスクがやや高かったとBMJ(2009; 339: b3060)に発表した。

軽度上昇だが知見は一致

 欧米では,この数十年間に40歳未満の若年者を中心に無煙たばこの使用者が増えている。無煙たばこは従来のたばこに比べ安全だと宣伝されているため,現在も使用者が増加している。
 Boffetta博士らは,スウェーデンと北米で行われた無煙たばこの使用と心筋梗塞や脳卒中の発症およびこれら疾患による死亡リスクを検討した11件の研究結果を解析した。統計の偏りを最小限に抑えるため,研究デザインや質の差を考慮した。
 その結果,無煙たばこの使用者では,非使用者に比べ心筋梗塞または脳卒中による死亡リスクがやや高かった。米国では無煙たばこによる心筋梗塞の死亡が0.5%,スウェーデンでは5.6%増加していた。脳卒中による死亡は,米国で1.7%,スウェーデンで5.4%増加していた。
 同博士らは「致死性心筋梗塞のリスクに関してはその増加分は小さいものの,いずれの研究も結果が一致しており,研究デザインや質にも問題はないと考えられることから,データの信頼性は高い」と述べている。さらに「無煙たばこが公衆衛生や臨床に与える影響は大きいと考えられる。したがって,今後さらなる研究が必要である」と指摘している。

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