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肥満,飲酒,喫煙は乳がん再発リスクを増大
[ 2009年11月5日号]

〔米ワシントン州シアトル〕フレッド・ハッチンソンがん研究センター(シアトル)公衆衛生科学部疫学のChristopher I. Li博士らは,肥満,飲酒,喫煙のいずれも乳がん再発リスクを有意に高めるとの研究結果をJournal of Clinical Oncology(2009; オンライン版)に発表した。

喫煙で再発リスクが120%上昇

 Li博士らは今回の研究結果から,肥満女性で40%,1週間に7杯以上のアルコール飲料を飲む女性で90%,喫煙する女性で120%も乳がんの再発リスクを高めることがわかったと説明している。
 同博士らは「今回の研究は,肥満(BMI 30以上),飲酒(週に少なくとも7杯),喫煙が乳がん再発の主要な危険因子であることを証明するエビデンスを補強するものである」と述べている。同研究ではまた,週に7杯以上飲酒する喫煙者は,乳がん再発リスクが特に高いことも示された。
 今回の研究に当たって,同博士らは初発が原発性で対側に乳がんを再発した女性365例のBMIと飲酒・喫煙状況を評価し,これを新規に原発性乳がんと診断された726例の対照群と比較した。肥満,飲酒,喫煙のデータは医療記録や被験者との面談により収集した。被験者は,全員シアトルおよびピュージェット湾岸地域住民で,40〜79歳で初めて乳がんと診断された女性である。
 同博士は「今や米国では乳がんの5年生存率は90%を超えており,生存者も多い。しかし,5年以上生存した女性では一般女性に比べて再発リスクが2〜6倍も高いため,再発リスクを高める可能性のある要因の詳細を知らせる必要がある」と説明。「肥満,喫煙,大量の飲酒といったライフスタイル因子は,がんだけでなく生命を脅かす他の多くの疾患に影響するので,こうした要因を減らすか除去すれば,生存者の乳がん再発リスク減少にもつながるだろう」と指摘している。
 肥満と飲酒はいずれも循環エストロゲン値の上昇と関連しており,乳がんの増殖を促進し,乳がんリスクを高める主因と考えられている。喫煙と乳がんの関連性については,たばこの煙に含まれる発がん性物質が疑われている。同博士らは「今回の研究結果は,(1)適正体重を保つ(2)喫煙しない(3)ほどほどの飲酒―といった乳がん生存者の再発リスクを減らす可能性を秘めた3つの方法を明らかにした」と結論付けている。

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