〔ワシントン〕コロラド大学ボルダー校(コロラド州ボルダー)分子・細胞・発生生物学部のNorman Pace教授らは,シャワーヘッドの内部は暗く湿っていて温かいため微生物の増殖に最適で,ヒトが肺に吸入するエアロゾルとして潜在的な有害病原体を噴霧する可能性があるとの研究結果をProceedings of the National Academy of Sciences, USA(2009; 106: 16393-16399)に発表した。
100倍超の日和見病原体
Pace教授らは,リボソームRNA配列を解析することにより,米国中の9都市において45個のシャワーヘッド内に形成されたバイオフィルム中の微生物を分析した。
同教授らは,シャワーヘッドを通過する前の水も測定し,微生物の量を比較したところ,シャワーヘッドには日和見病原体が含まれており,ヘッド通過前の水と比べて100倍を超える量の非結核性抗酸菌(NTM)が認められたと報告している。
以前の研究ではシャワーに由来する日和見病原体を培養していたが,ヒトがシャワー中に遭遇する微生物の頻度または微生物の組成の詳細が示されていなかった。
今回の知見では,シャワーヘッドが感染性微生物の隠れ家となるだけでなく,増殖を促進しうる可能性も示されており,先進国でNTMの感染率が上昇したのはシャワーの使用が増加したことも関係しているとする他の研究結果を支持するものである。
シャワーヘッドが感染性微生物の隠れ家に
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