リノール酸(n-6系多価不飽和脂肪酸)の過剰摂取が潰瘍性大腸炎(UC)のリスクと関係していると,欧州の共同研究グループがGutの12月号に発表した。
食事で摂取したリノール酸は,細胞膜の構成成分であるアラキドン酸に変換される。アラキドン酸の代謝産物には炎症促進作用があり,UC患者の腸管粘膜で増加が認められる。同グループは,英国など欧州5か国の食事とがんに関する大規模コホート研究(EPIC)の参加者20万3,193例を対象に,リノール酸とUCとの関係を検討した。
中央値4年の追跡で126例がUCを発症した。各症例につき4例のコントロールをマッチさせ,性,年齢,喫煙,総エネルギー摂取などを調整して,リノール酸摂取の四分位によりUCのリスクを算出した。
その結果,リノール酸摂取の増加に伴ってUCのリスクが上昇し,最低四分位と比較した最高四分位のリスクは約2.5倍(オッズ比2.49)と有意に高かった(P=0.01)。
同グループは「UC患者の推定30%が,食事でのリノール酸摂取が多いことに起因している可能性がある」としている。
IBD in EPIC Study Investigators. Gut 2009; 58: 1606-1611.
リノール酸の過剰摂取が潰瘍性大腸炎と関係
[ 2009年12月10日号]
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